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創造と反省の自作スピーカー
FOSTEX FE83Eから
TangBand W3-582SCへ変更


[発想]

07年の4月に作ったバスレフ型スピーカーは、
高級木材を使った完成度の高いものでした。



しかし、やはり箱容量が小さすぎるようで、
FE83Eでは低音不足なのです。

そこで、低音再生に定評があるユニットに変えてみよう!
という始まりです。

[設計]
今回は、箱が作ってあるので、
特にやることはありません。

W3-582SCには直径76mmの穴が必要ですが、
FE83E用に空けた直径73mmの穴でもギリギリ入りました。

[工作]
こちらも特になし。
W3-582SCは防磁型なので、半田ごてが磁石に吸い寄せられることなく作業がしやすいですね。

[試聴]
まずは、f特を見てみましょう。
上がW3-582SCで、下がFE83Eです。

箱が同じなので、全体的なバランスは似ていますね。

まず、低音域。
@を見ると、W3-582SC(上)の方が10dB弱の向上が分かります。全体的にW3-582SCの方が低能率なのも含めて、低音感があります。

次に高音域。
Aを見ると、FE83E(下)の方がスムーズな高音特性だと分かります。逆に、W3-582SCは共振やらを利用して上手く高域特性を伸ばせているともいえます。

気になるのが、
Bで、1.8kHz付近にFE83Eは大きなディップが確認できます。カタログ特性には無いディップなので、箱内部の定在波が影響しているのでは?と思います。少なくとも、聴感上は気にならないのですが、f特グラフにすると分かりやすいですね。


実際に試聴をすると、両者の違いは明白でした。
カマボコ型のバランスのFE83Eに対し、W3-582SCはフラットな傾向で低音も出ています。
一方、W3-582SCは情報量が少なく、FE83Eの方が細かい音を拾っているかなぁ〜という印象を受けます。

[後日談]
このスピーカーはPC用のスピーカーとして長く使っています。

高度な表現力を求めれば不満が残りますが、オールラウンダーなので安心して使い続けられますね。
W3-582SCは2000円弱で購入でき、高CP比のユニットだと思います。




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