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創造と反省の自作スピーカー
FOSTEX FE83Eの
標準箱(バスレフ型)作製


[発想]

「前回の工作で、追い出されたFE83Eを調理する」
というのが、メインの目的です。

せっかくなので、この機会にFOSTEXの取扱説明書にあった「標準箱」を作ってみることにしました。

[設計]
基本的に、標準箱のデッドコピーですが、
ダクト穴を円形から正方形へ変更。
こうすることで、塩ビ管を使った複雑な工作を避けることができ、非常に作りやすくなります。

[工作]
実際の工作手順は、 初心者の自作スピーカー講座[実践編] に詳しく書いたので、そちらを参照してください。


[試聴]
まずは、f特を見てみましょう。
ピンクノイズで測定したので、SNが今一歩ですが、まあ問題ないでしょう。


低音域は、ちょうど80Hz前後にピークが出来ており、
狙いどおりのバスレフ動作をしているようです。

見方を変えると、90〜150Hzが6dBぐらい凹んでいるようにも見えます。これは、「8cmフルレンジ×バスレフ型」で80Hzまで欲張った代償なので、目をつむることにします。

実際に聴くと、MDF材による音色が主体的で、非常に精度の良い音を聴かせます。癖が少なく、高音域の粒立ちは特筆すべきものがあります。低音域は、アコースティックな演奏ではレンジ的な不足感はなく、設計は成功したと言えるでしょう。
一方で、中低域に少々ふくよかさが欲しいとも感じさせます。設計に問題があるのではなく、本作で使用した15mm厚MDFが厚すぎるのでしょう。 中低域の響き感を得るには、9mm厚程度の薄めのラワン合板で箱を作ると良さそうです。

小口径ユニットは無駄な音が出ないので、適度に箱を鳴らす設計にしたほうが、気持ちよく音楽が聴けると思います。





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