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初心者の自作スピーカー講座
第16回
BH型スピーカーの設計
〜その3 (ホーン編)〜

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今回は、ホーンの説明です。ちょっと難しい数式も出てきますが、お付き合いくださいm(__)m
ホーンは『長さ』『広がり方』が重要項目です。

ホーンの長さ
ホーンの長さですが、もう一度バックロードホーンの構造を見直してみましょう。
バックロードホーン図
これから分かるように、ホーンの長さの分だけ、ホーンから出てくる音は遅れて聞こえます。 となると、無限に長くする事は出来ませんね。
基本的にはホーンの長さは1m〜5mとされていますが、実用的には1.5m〜3mが適当となります。
そして、長いほど低音は伸びるようになるのですが、スピーカーの大きさも大きくなってしまいます。 そんな事を考慮して、適当な長さに落ち着かせることになります。


ホーンの広がり方
バックロードホーンの設計で、一番厄介で、一番楽しい(?)のがホーンの広がり方です。
一番乱雑に言ってしまうと・・・
見た目にキレイに広がっていけばOK
なのですが、これでは話が終わってしまいます(汗)

様々な広げ方があるのですが、ここでは基本的な次の式を紹介します。
エクスポネンシャル曲線
S = スロートからの距離がxの所のホーン断面積 (cm^2)
S0 = スロート断面積 (cm^2)
e = 2.718・・・ (自然対数の底)
m = 広がり定数
x = スロートからの距離(m)

式の意味以前に、いきなり電卓では不可能な場所まで来てしまいましたね・・・。
実は、ここからは「Excel(エクセル)」のお世話になるのです。表計算ソフトのアレです。

次回は、Excelの使い方を説明していきます。 表計算ソフトとしてお堅いイメージがありますが、これが使えるようになると、効率よくバックロードホーンの設計ができるのです。




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