トップページ >>初心者の自作スピーカー講座 目次 >>第27回

初心者の自作スピーカー講座
第27回
細かな部品



<<[第26回]へ戻る [第28回]へ進む>>

さて、ここまでで必要な事は一通り説明し終わったので、今回は『スピーカー組み立てに何が必要か』ということ。

まず、スピーカーを構成する部品たち。
○ユニット
○箱を構成する木材
に関しては、今まで説明してきた事でOKでしょう。

他に必要な部品たちと、その選び方を紹介していきます。


○スピーカーターミナル
市販スピーカーでは当然のようにスピーカーケーブルを接続するための端子があるのですが、自作スピーカーでは自分で選びます。
端子だけも数百円〜数千円まで様々なものがあるので、自分に適したのを選びます。

まず、中級市販スピーカーでの採用が多い次の形があります。
TRITEC T-93(写真:TRITEC T-93)
これは、スピーカーの板に大きな四角い穴を開ける必要があります。そして、その部分はターミナルのプラスチック板一枚となってしまうので、音質的にベストとは言いにくいのです。

そんな理由から、小さな穴あけで済む形もあります。
TRITEC T-42(写真:TRITEC T-42)
これは、+と−が独立しているので、二つの小さな穴を箱に開けるだけなので、音質的に良いとされています。
ただ、この形の場合、箱完成後に取り付け部が緩まないよう工夫しなければいけないので、経験者向きだと言えますね。

上の二つの良い所取りをした形として、次のような形もあります。
FOSTEX T-150B(写真:FOSTEX T-150B)
取り付けが容易かつ、音質への悪影響も少ないという事から、初心者にはオススメの形です。
もう少し安価な物として『ART CS-104 (2個セットで約1000円)』もあるので、予算に応じて選ぶと良いと思います。ちなみに、さらに安価なワンタッチ バネ式の物もありますが、確実にケーブルを固定するためには上に挙げたような「バナナプラグ対応」の物から選びたいですね。もちろん、「バナナプラグ対応」のターミナルでも、普通の撚っただけの(無処理の)銅線は固定できます。

当然ながら、スピーカー箱にはターミナルのための穴あけが必要です。事前に使用するターミナルに必要な穴のサイズを調べ、板材を切り出してもらう時に、ターミナル用の穴あけもお願いしてしまうと良いですね。


○内部配線
ターミナルからユニット間を結ぶケーブルです。
とはいうものの、(専用品を選ぶ事もありますが)一般的にスピーカーケーブルとして売られている物でOKです。値段もあなたの常識で「適当かなぁ〜」と思うもので良いと思います。具体的には、使用しているスピーカーケーブルと同じ位のグレードが良いと思います。
オススメのケーブルというと・・・この辺でしょうか。
「オーディオテクニカ AT6159、AT6158、AT6157」

あえて注意点を言うと…
細めのケーブルが良いというのがあります。
太いケーブルは音も良さそうで憧れてしまいますが、スピーカーの中に使用するため、扱いやすい適度に細いケーブルが良いでしょう。高音質を狙う場合でも、細くて良質なケーブルを探す事になりますね。

次回はスピーカーの組み立てに必要な物を紹介します。



<<[第26回]へ戻る [第28回]へ進む>>

トップページ >>初心者の自作スピーカー講座 目次 >>第27回

inserted by FC2 system