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初心者の自作スピーカー講座
第13回 バスレフ型スピーカーを設計しよう 〜その3 (ダクト編)〜 <<[第12回]へ戻る [第14回]へ進む>> 更新前のページを見る(2011.08.18) さてさて、今度はダクトの設計です。
定説としては、磁気回路が強いほど断面積を大きめにするようです。 そして、断面積が小さいほど密閉型に近くなるので、自然な低音域が得られます。 ちなみに、ユニット単独で重低音が出せる大口径スピーカーであれば、ダクトからはさらに低い音がだせるので、小口径よりずっと重低音再生に有利になります。 この断面積さえ同じであれば、ダクトの形は円でも四角でも何でもOKです。 ただ、潰れたような形は空気抵抗の原因になるので、できるだけ真円か正方形に近い形が良いでしょう。 最後は、「ダクト共振周波数」の設定です。 ダクトが共振する周波数を「fd」「共振周波数」と言います。 この値も加減が重要で、もし低すぎると… このように、低域にディップが出来てしまい、結果として低音不足に感じてしまいます。 その逆で、共振周波数が高すぎると、 このように、低音が伸びないばかりか、低域のピークが耳障りな音として聴こえてしまいます。 適切な共振周波数は、カタログに示してある「f0 (最低共振周波数)」の値を参考に、
例えば、FOSTEXの「FF105WK」の f0 は 75Hz なので、 ダクト共振周波数は、75Hz〜60Hzが適正となります。 そして、 f =ダクト共振周波数(Hz) S =ダクトの断面積 (cm^2) V =箱の容量 (L) l =ダクトの長さ(cm) r =ダクト半径(cm) から、タクトの共振周波数を求めることができます。 箱容量V や ダクト半径r(断面積Sから逆算)は、もう説明してありますよね。 以上が、バスレフ設計の基礎です。 あとは、これを箱に収めるだけです。 箱の形状や、ダクトの位置など迷う所も多いかもしれませんが、それらに正解やセオリーはありません。市販スピーカーであっても千差万別なように、それぞれに長所短所があるようです。 バスレフ設計の話は以上になりますが、 以下のような実際の作製例を見ると、より実感が湧くと思います。 [実践編]バスレフ型スピーカーの作製 次回からは、バックロードホーン型スピーカーの設計を説明します。 <<[第12回]へ戻る [第14回]へ進む>> トップページ >>初心者の自作スピーカー講座 目次 >>第14回 |