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創造と反省の自作スピーカー
FOSTEX FE83E
オリジナル設計「試作3号機・時計台a」

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[発想]

前作の「時計台」の続きで、「時計台a」です。

前作では80cm近い直管が、中低域の「ホーホー」癖を招いてしまったため、
今回は、折り曲げを多くする事で、直管の長さを短くして癖の除去を狙います。

さらに、空気室は8cmバックロードとしては巨大の 2.2Lとしました。
バスレフとして成立しそうなサイズですが、 Q0の大きなFE83Eならコレぐらいが適正なのでは?という狙いです。

ホーン長は実に3m近くになりました。(広がり率は0.7)
設置面積も27cm×30cmと大型化しています。
使用ユニット FE83E (振動板面積28.3cm^2)
空気室容量 2.2(L)
スロート断面積 36.0(cm^2)
スロート絞り率 127(%)
クロス周波数 163(Hz)
ホーン長 2.9(m)
ホーン広がり率 0.7
開口面積 464(cm^2)
開口比(対スロート) 12.8倍

当時の設計メモ



[工作]
前回のホーンと、ほぼやることは一緒です。

まずは、中央部だけ。

案外、この状態でも良い音が出るのです。
さらに、左右パーツを組み合わせて…完成です!


[試聴]

まずは完成前に、中央部分だけで試聴してみます。


これだけでも十分音として聞くことができます。 低域は不足気味ですが、よく聴くと重低音らしきものが出ています。 ホーン長が短いのもあって、中域のモレ(モワモワ感)が顔を覗かせますが、高域を汚すほどではありませんでした。 ホーンを短く折りたたんだため、この状態でもホーホー鳴きは皆無です。

f特はこんな感じ。

※当時、測定系不調のため、参考程度にお願いします。



では、いよいよ左右を接着した段階での音を聴いてみましょう。


音がかなり落ち着いてくる感じです。
耳障りな中域がかなり減ったように感じます。そして、低音感も出てきました。
この状態であれば、アコースティックな楽器は上手く「聞く」ことが出来ました。和太鼓もイイ感じで鳴っています。
ただ、重低音域が少々弱まってしまったようにも感じ、POPS系ですと低音不足に悩まされます。

f特はこんな感じ。
※当時、測定系不調のため、参考程度にお願いします。



そこで、再現実験。
ホーンの途中に大きな穴をあけ、ホーン末端となる左右部分には吸音材を詰めることで、疑似的に「中央部だけ」の状態に戻してみます。

そうすると、「中央部だけ」のときに感じられた、低音域の強調感が戻ってくればしめたものです。音全体の抜けが良くなり、80Hz付近の低音も戻ってきました。

ホーンを短くしたことで、ユニットへの負荷が最適化された…と考えるべきなのでしょうか。少なくとも、「ホーンは、長ければ長いほど良い」というバックロードホーンの常識が適用できないケースもあるようだ、と言えそうです。

f特はこんな感じ。

※この時から、測定系が復活しました!



作製当時の日記は、こちらから。
[2010年08月08日] 「FE83E用 試作3号機(時計台a) の作製」
[2010年08月11日] 「FE83E用 試作3号機(時計台a) の改造と試聴」
[2010年08月20日] 「FE83E用 試作3号機(時計台a) の試聴・測定・反省」



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