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のーと 007
「木材の種類と音質」
更新.2012.03.27

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スピーカー作りの基本は木工作業です。それには様々な種類の木材から適切な木を選ばなくてはいけません。

その中で気になるのが木材と音質の関係。
そこで、様々な木材の小片をCDプレーヤーの下に挟んで試聴してみました。

[2012年02月18日] 「木材あれこれ」
[2012年02月19日] 「木材の種類と音質 (その1)」
[2012年02月19日] 「木材の種類と音質 (その2)」
[2012年02月21日] 「木材の種類と音質 (その3)」
[2012年03月16日] 「木材の種類と音質 (その4)」

まあ、こうして試聴してきた中で言えるのは…

<合板は無垢材・集成材に劣る>
やはり一度スライスした後に接着してしまうと、特性の変化が起こるようです。合板は全体的に音が篭り、しかも樹種の癖はそのままなので、音質的な利点は一つもありませんでした。

<条件により好ましい樹種は変わる>
「○○が音が良い!」と単純に言えれば良いのですが、試聴曲や機材の状態により判断が分かれるところがありました。
そんな中で、音質と加工性を兼ね備えているのは「檜(ヒノキ)」「メープル(楓)」「カバ桜、バーチ、樺」「ウォルナット」になりそうです。「黒檀」は加工性に難ありですね。

<金属・石材を上手く併用せよ>
響きの良い木材だけでラックやスピーカーを作ると音全体が軽くボヤケ気味になるようです。そうなると「MDFの方がいいじゃんか」という意見も出てきそうです。
そこで、一部分に石材や金属を使うことで音全体に締まりや重量感を出すことができるようです。まだ深く煮詰められていませんが、1円玉か5円玉が良いでしょう。


<同じ樹種でも、産地により音が全く違う>
これが非常に厄介です。分かりやすい例だと「ロシアンバーチ合板」と「フィンランドバーチ合板」は全く別の音でした。
同じメープルでも、「ソフトメープル」「ハードメープル」「カーリーメープル」「キルティッドメープル」「バーズアイメープル」とありますし、それぞれ音が違うのです。しかも、混在して販売されることもあるようです。 ソニーの高級スピーカー開発では、一度に大量の木材を購入して、それを順次使うことで音色のバラツキを抑えているそうです。原産国どころか、伐採する山でも違うとのことです。


まあ、理想論を追い求めていても仕方ないので、現実にオススメの木材は次のようになります。

ホームセンターで200円前後で売っている「1×4(ワンバイフォー)」を使います。これは住宅建築用に用いられる材料なので非常に安価に流通しています。素材として言えば「SPF材」になり、楽器に使われるスプルースの雑種にちかいイメージです。
基本は、「2×4」と呼ばれる88mm×38mm×1820mmのSPF材の角柱なのですが、大きなホームセンターでは「1×4」として88mm×18mm×1820mmのサイズも売っているのです。

ただ、無垢材なので非常に反りが大きいのが問題です。一つの解決法としては、コンパネ(粗悪で安価なラワン合板)のような安価な合板で骨組みを作り、そこに1×4を並べて貼り付けていく方法です。これなら、多少の誤差はあっても、木工ボンドで埋め合わせることが可能だと思います。

1×4材
この図のように、合板に大きな穴を開ければSPF材の効果が大きくなるでしょう。

もちろん、「コンパネ×SPF」の組み合わせだけでなく、「バーチ合板×ヒノキ材」であればさらなるクオリティを望めるでしょう。




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