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初心者の自作スピーカー講座
第8回
いろいろなスピーカー箱 〜その5〜

それぞれの利点欠点

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この講座では、いろいろなスピーカー箱を紹介してきました。
今回はそのまとめ的な役割で、それぞれの利点欠点を書いていきたいと思います。


箱の方式利点欠点
平面バッフル開放的な音が楽しめる
製作が非常に容易
低音が出ない
大型となる
後面開放開放的な音が楽しめる
容易に製作可
平面バッフルより小型
低音が出ない
密閉正確な低音再生
容易に製作可
低音量感が不足しがち
バスレフ十分な低音量感
小型化が可能
バランスの良い再生音
音が市販スピーカーに近くなる
≒自作特有の音とはいえない
ダブルバスレフ低音域をさらに拡張できる
製作が比較的容易
緩く遅い低音
明確な設計手法がない
バックロードホーン軽快な低音
高能率ユニットが使用可能
自作ならではのスゴイ音が追求可能
設計が困難
癖のある中低音がでやすい
大型になりやすい
共鳴管開放的な低音
超低域まで容易に拡張可
製作が比較的容易
不要共鳴音の併発がある
低音不足となる場合がある
音響迷路製作は比較的容易 作例が少ない
積極的な低音増強は得られない

といったところでしょうか。

この講座では、
設計・製作が初心者でも容易、かつバランスの良い再生音が望める「バスレフ型」

自作スピーカー特有のスゴイ音が楽しめる「バックロードホーン型」
の説明をメインに進めていきたいと思います。



補足ですが、
初心者さんにとって一番の懸案事項は
「ちゃんと完成できるか?」「良い音が出せるか?」
ではないでしょうか。

一昔前はノゴギリで板材から切り出していましたが、現在はネットの木材通販ショップが充実しているます。失敗の主な原因は、精度の悪い木材を無理に組もうとする時に起こるので、講座 第2回で紹介したような キット や 木工ショップ の手助けを借りれば、難易度は非常に低いといえます。

そして、やはりオーディオ機器なのでクオリティは大切にしたいですよね。
中高音のクオリティは、ユニット選択で決定されます。初心者に最適なフルレンジスピーカーであっても、近年は飛躍的にクオリティが上がっており『学校にある放送用スピーカーのような篭った音…』になることは絶対にありません。
日本の老舗メーカーである「FOSTEX」のユニットであれば間違いないでしょう。

低音のクオリティは、ユニットと箱の両輪で決定されます。やはり大口径ユニットが低音再生では有利なので、口径は10cm〜20cmが好ましいでしょう。
そして、ユニットに合う箱を用意してやること・・・この辺は「講座 第10回」で。


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