トップページ >>初心者の自作スピーカー講座 目次 >>第20回 初心者の自作スピーカー講座
第20回 BH型スピーカーの設計 〜その7 (実践編)〜 <<[第19回]へ戻る [第21回]へ進む>> その1〜5で、ホーンの『空気室』と『ホーン』に関する説明をしてきました。
を箱の形に収める事を目標とします。 まず、今回作るホーンの形は、簡単なものとして を例に挙げて説明していきます。 さて、とりあえずA4かB5の大きさの白紙を用意して、この概形を描く事から始めます。今は適当でOKです。 次に、ホーンの開口を決めるのですが、その前にスピーカーの横幅を決める必要があります。 横幅は、スリムな方が見栄え・設置性もよく、音場再現性に優れ、 スロート断面が正方形に近づくため良好なのですが、 細すぎるのも厄介で、スピーカー箱体積を確保する関係上、「高さ(・奥行き)」が大きくなってしまいます。 逆に、幅が広すぎる状態も、(後で説明しますが)スロート断面が平たくなりすぎる為、避けるのが基本です。 結局の所、ホーンの横幅は『使用するユニットの公称口径の1.5倍』辺りでしょうか。 ちなみに、これはホーンの横幅であって、スピーカーの横幅は左右の板厚を含んだ長さになります。 今回は12cm口径ユニットなので、横幅は・・・ 12×1.5=18 (cm) となります。そこで、前回作った表を用いて、 C列を「ホーンの高さ」を表すため、断面積÷18とします。 そして、以前説明した「オートフィル」を使って、下まで伸ばします。 これによって、スロートからの距離が200(cm)の所のホーンの高さが約20cmだと分かりました。 これで、左下のホーン開口が決まったので、図に書き込みます。 この図を使って、スロートからの距離を書き込んでいきます。縮尺が10分の1なので、 測った距離の10倍が実際の距離に相当します。 (縮尺1/10としたのはこの為です) <クリックで拡大>あとは、それぞれの場所におけるホーンの断面積(それに対応する高さ)をエクセル表を見て図に記入します。 もちろん、エクセルは10cm刻みでしか表を作っていないので、ある程度は想像して記入します。 <クリックで拡大> 長い直管部分には2つの値を記入しているので、この場合は平均をとります。 <クリックで拡大> この青字が、板と板の間隔となります。 これで、大まかな設計は終了です☆ あとは、これを正しい寸法に合わせていく作業です。 <<[第19回]へ戻る [第21回]へ進む>> トップページ >>初心者の自作スピーカー講座 目次 >>第20回 |