『スピーカーを自分で作る』すごく難しそうなイメージの言葉ですが、
ホントは誰でも出来る簡単な事です。
「初心者の自作スピーカー講座」では、自作スピーカーが初めての方を対象に順々に書いていきたいと思います。
まず、自分でスピーカーを作る事の『利点・欠点』をまとめてみましょう。
○利点その1:自分にピッタリのスピーカーが作れる
市販の製品では「自分の設置スペースには大きすぎる」とか「こういう色なら・・・」等、設置的・外見的な不都合がある場合が多くあるでしょう。
しかし、自分で設計・製作したスピーカーなら自分の思うがままです。
○利点その2:安価でスピーカーが作れる・・・かもw
単純な話、自分でスピーカーを作れば、スピーカーが店頭に並ぶまでの「設計」「製造」「運搬」等の費用、それらに関わる方への賃金等のコストは0です。
つまり、同じ値段ならより高音質を、安価でも十分な音質を狙えるのです。
1本1万円でも自作スピーカーなら、朗々と音楽を鳴らせます。スピーカーが沢山必要なホームシアターの場合、最高の武器だといえますね。
○利点その3:市販スピーカーに無い音が出せる
利潤追求(?)の市販スピーカーにはないスピーカーも、自作なら作れます。典型的なのが、
バックロードホーンや共鳴管を使用したスピーカーでしょう。
これらを代表するように、自作ならではの『スゴイ音』も追求できます。
そして、完成後もスピーカー内部に手を加えられるため、徹底的に自分好みの音色へ近づけられます。
○利点その4:スピーカーの中身を勉強できる
「百聞は一見に如かず」というように、実際にスピーカーを作ってみると色々な事が見えてくるでしょう。
将来的に自作スピーカーを続ける/続けないに関わらず、『自分で作る』という経験は重要だと思います。
そして、動作原理をとことん研究・探求して楽しむのも良いでしょう。
利点ばかり挙げていても仕方ないので、欠点も挙げておきます。
○欠点その1:部品の入手が困難
ご存知のように、自作スピーカー用のパーツを販売しているお店は少ないです。
ただ、今はネットで自由に購入できるようになったので、大きな障害にはならないでしょう。
○欠点その2:試聴がほぼ不可能
欠点1と同様で、自作スピーカーで使うユニットを扱っているお店は非常に限られています。まあ、例え同じユニットでも、
作る箱によって様々な音が出てくるので試聴しても仕方ない、という事もありますね。
○欠点その3:トンデモナイ音が出る事もある(笑)
メーカー品ではないので、変な音が出てくる事も。ただ、この後紹介するような基本をしっかり守って
作れば、どんな初心者でも大失敗は防げるでしょう。
さて、自作スピーカーの利点欠点はこんなところですね。
私も自作スピーカーを始める前は「自作じゃ大した音出ないだろう」
と思っていたのですが、大間違い。
初めて作った自作スピーカーから出てきた素直な音に感動したのは今でも覚えています。
今回はイントロダクション的でしたが、次からは実用的なことを
説明していきましょう。
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